
1973–1976(諸説あり) ・ Class A
FMC 2900R
航空機メーカーが手がけたリアエンジンの高級モーターホーム
FMC社(Food Machinery Corporation)は航空機部品・装甲車・農業機械などを手がけてきた米国の総合機械メーカー。軍需受注が一時落ち込んだ1970年代前半にモーターホーム市場へ参入し、1973年から「FMC 2900R」を生産した(車名の2900は全長29フィート、Rはリアエンジンを意味する)。クライスラー製440立方インチV8をリアに搭載し、トルクフライト727の3速ATと組み合わせ、独立4輪サスペンションによって当時の競合車を上回る操縦安定性を実現した。
ボディは鋼鉄製シャシーにFRP(繊維強化プラスチック)パネルを組み合わせた構造で、低重心・低全高の流線形デザインが特徴。複数の専門メディアが「steel chassis」「steel ladder frame」と記述しており、モノコック構造だったと明言する一次資料は確認できなかった点に注意(一体構造という誤解が広まっている可能性あり)。価格は27,000〜54,500ドルと、当時の住宅一軒分に相当する高級品だった。クリント・イーストウッドやマリオ・アンドレッティら著名人が愛用したことでも知られる。
1973年のオイルショックによる販売不振と、FMCが装甲戦闘車ブラッドレーの生産契約を獲得したことが重なり、1976年に生産終了。総生産台数は約1,000台とされ、希少性と先進的な設計思想から現在も愛好家に人気が高い。
出典: autoevolution.com, silodrome.com, familyrvingmag.com, theautopian.com
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