走った道を、そのまま残しておきたい——走行ログ(ベータ版)ができるまで

愛車で走った道のりを記録して、後から地図で振り返る。走行ログ(ベータ版)の発想と、開発でこだわったプライバシー配慮を紹介します。
愛車で気持ちよく走った、その帰り道。「今日はいい道を通ったな」と思っても、どこをどう走ったかは、たいてい記憶の中だけに残ります。あの裏道もう一度行きたい、今月はどれくらい走ったんだろう——そんな"走った記録"を、そのまま地図に残しておけたら。そんな発想から生まれたのが「走行ログ(ベータ版)」です。

何ができるのか
ワンタップで走行を記録
「記録を開始」を押すと、現在地を追いかけながら走った道のりを地図に描いていきます。到着したら「停止して保存」。あとは自動で1本の走行ログとして残ります。
走った道を、地図で振り返る
記録した走行は一覧と地図でいつでも見返せます。「箱根の帰り道」のようにタイトルを付けて整理することもできます。
記録が、走行のハイライトになる
記録数・記録した距離のほか、「走行記録ハイライト」として公開ルート数・最長記録・合計記録時間をまとめて表示します。(月別のグラフ表示は、記録した走行のみの集計が実際の走行距離のように誤解されやすいため見送り、代わりに記録した事実だけを正直に見せる形にしています。)

走った道の近くにあるRVポート
記録したルートの近くにあるRVポートを表示します。次の計画づくりのヒントに。
道幅の情報を、走った人から
記録した走行ルートの中に、道幅の目安データがまだ少ない区間があると、詳細画面にそっとバナーで知らせます。「ここはこのくらいの道幅でした」という一言を道路メモとして共有すると、その情報は立体地形マップの道幅プロファイルにも活かされ、これから同じ道を走る誰かの目安になります。

見せたいときだけ、見せたい形で
記録は既定で非公開です。公開するかどうかは、いつでも本人が決められます。
開発でこだわったこと
走行ログは"どこをいつ走ったか"という、とても個人的な情報を扱います。だから、便利さよりも先に「安心して使えること」を考えました。
1. プライバシーは「既定で守る」
記録した走行は、最初はすべて非公開です。公開は本人がそのつど選んだときだけ。そして公開しても、表示されるのは本名ではなく表示名(ハンドル名)です。
2. 「見られたくない場所」は、隠すのではなく"公開しない"
記録は既定で非公開です。そのうえで、自宅・職場・実家など人に知られたくない場所を通る走行は、公開しないことをおすすめしています。地図の一部をぼかして隠す方法も検討しましたが、それはかえって「ここに何かある」と教えてしまいます。だから本アプリは、隠すのではなく"公開しない判断"を大切にします。知られたくない場所を登録しておくと、その近くを通る走行を公開しようとしたときに「公開しないほうがよいかもしれません」とお知らせします。公開する前に「他の会員からどう見えるか」を確認することもできます。
3. 軽く、なめらかに記録する
GPSは細かく動くほど点が増え、表示が重くなり、手ブレのような揺れも乗ります。そこで一定の距離・時間ごとに点を間引いて、軽くてなめらかな記録になるようにしました。記録中は画面が消えないようにして、取りこぼしも防いでいます。
「隠す」をやめるまでの試行錯誤
実は、プライバシーの守り方は何度も方針が変わりました。最初は「自宅の周りをぼかして隠す」つもりでした。でも、ルートの途中をぼかすと、その空白が逆に「ここに大事な場所がある」と教えてしまう。端だけぼかしても、ぼかしのある走行とない走行が並べば、その差が手がかりになる——。隠そうとするほど、かえって居場所を示してしまうことに気づきました。
行き着いた結論はシンプルでした。「隠す」のではなく、「危ない経路は公開しない」。公開した走行はありのまま表示し、知られたくない場所を通るときは公開を思いとどまるよう、そっと注意する。遠回りした検討でしたが、安全を本気で考えた結果です。
いまはベータ版、これから育てます
公開しているのは「ベータ版」です。これから、LINEアプリ内での動作確認、画面を消したままでの記録(スマホアプリ化)、近くのRVポートや集計の精度などを、一つずつ詰めていきます。
走った道は、そのまま思い出になり、次の計画のヒントにもなります。まずはいつもの一回を、メニューの「走行ログ(ベータ版)」で残してみてください。
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